ネタバレ注意。クリア者用感想。
Ifルートの意義
Ifルート自体はプレイ自体は1時間強もあれば終わるものであり、短めでエロも少ない。
だがこのルートは『メインルートにてアーミリアがカインツと手を取らなかったらもっとまともな道だったのではないか?』というプレイヤー(自分)の脳裏によぎった想いが間違っていたのがわかることにかなり意味があるように思う。
「詩編の件があるとはいえ、アーミリアはここまでカインツと寄り添う必要あるか?」とメインルートではよく思いましたからね。
このIfルートからもわかるように今作は伏線の出し方と回収がしっかりしているし、上手くてシナリオが本当に良かった作品でしたね。
If後はルート分岐点からの周回になるので回収の観点でいうとIf→メインルートの順でプレイがいいのでしょうが、ストーリー的にはメイン→Ifの方が面白そうな気もします。
好きな男キャラ
最も評価に振れ幅があり好きになったのはバルダス。
特に泣き虫バルダスのエピソードには共感が強く、好きになってしまわざるを得ない。
弱さを含めて人間らしいというかなんというか…
ダメ男が合いそうなペネロペの性格上好きになるのもしょうがないかな。

次いで好きなのがロイド。プリューネへの想いがシンプルに感動した…
というか彼のこれまでの背景を想像してしまって泣けた。
ロイド覚醒のシーンが展開もあいまって熱すぎる。
こういう男で良いんだよ。
…自分は純愛では正直シコらないんだけど
綺麗だと思う感性はあるんだ
エルウィ=チンコC、判断力C、メンタルA+
寝取られる側の男の例にもれず、エルウィはチンコのサイズは普通で他の寝取り巨大チンコ達と比較されがち。ヒロインも内心がっかりだ。
加えて判断力としても、クレハへの対応(クレハが潜入し捕まってしまう件やクレハのハトのメッセージの件)を見ても判断力が良いとは思えない。戦闘力もヒロイン達と比べると微妙だ。
だが彼の魅力は別の所にあった。
そう…折れないメンタルだ。
ニイナが他の男達に汚されていき、極めつけは物語の中盤~後半にてエルウィの目の前でニイナがカルに犯されまくるシーン
これでもかというくらい目の前で言葉責めされつつ犯されるので、「もうエルウィのメンタルも終わりだな…しょうがない。君はがんばったよ」と思った。
………

なぜだ…!なぜ折れない!

…尊敬した
エルウィのまなざしと言葉に私はテキストを進める手が止まった。
ただのやけくそや盲目の愛情ではなく、彼の言葉には確かな信念があった。
いまいちな戦闘力、ちんこ、判断力から深い所でなめてすらいたエルウィに対して尊敬を覚えたのだ。
彼のこの言葉がなかったらニイナは折れていたかもしれない。
かなりのターニングポイントだった。
冒頭のヒロインについて
黒いローブを見にまとう本作の冒頭のヒロインは誰なのか?はかなり気になる伏線だった。
まさかミスリード込みだったとは…驚かされましたよ。
総じてシナリオが良い作品でしたね。
ロン神父について
存在がミスリード
群青を守る彼を…いったいエロゲユーザーのどれだけの人が信じ続けられただろうか?
心情描写もあまりなかったと思うし…
そもそも見た目から精力を感じてやばい(偏見)。

最後に
プレイして良かったと心から思える作品でしたね。
ヒロイン達の純粋な思い、群青の鮮やかさなど、(竿役の煮えたぎる性欲以外は)綺麗な作品だった。

まさに魂の作品といっても差し支えない一作。
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