陵辱や拘束に定評のある『No Future』さんの『テンタクル・プリズン』をノーマルとハードで一通りクリアしたので書いていきます。
画像は基本体験版のものを使っていますが
記事の内容は製品版範囲を含みます。
『テンタクル・プリズン』製品情報
テンタクル・プリズンサークルは『No Future』さん。RPGとしては5作目でツクールMZ製。
売値は1,650円。ジャンルは陵辱、拘束、触手、軍服。
おすすめな人
- 軍服系ヒロインが好き
- 陵辱および敗北エロが好き
- 異種、触手エロが好き
- 輪姦が好き
- No Futureさんの作品が好き
この大人っぽさを感じる軍人デザインが
またエロにつながってくるのよ!
てか軍服ヒロイン最近ちょっと増えてきた?
とか出てきたよね
余談だけど僕は『MATRON』で軍服系の性癖に気づいた
おすすめではないかもしれない人
最初は『テンタクル・プリズン』という珍しめの直接的なタイトルからしてもしかして触手異種特化か?と思った。商業エロゲを例に出すと『触禍』『MONSTER PARK2』等はタイトル通りそれぞれ触手、異種のジャンル特化である。
だが今作は敗北エロ系のイベントエロにおいて、対人や人型はわりとある。
よってNo Futureさんの過去作の対人エロが好きな人からするとちょうどいいエロバランスといえるだろう。ただガチガチの専門家が『このタイトル…僕が呼ばれている気がする』と立ち寄る可能性もあるので一応書いておくことにしよう。
体験版プレイ動画
Ci-enにて投稿しています。
https://ci-en.dlsite.com/creator/6991/article/1056738
評価感想
シナリオ、ゲーム性、エロの3点で評価していきます。
シナリオ:B⁺
まず自信満々のエリートっぽいソフィアのキャラもうまくたっており、エロスとのギャップが映える。
シナリオ自体は、過去作同様に戦うヒロインものの王道ないしはテンプレといってもいいものだが、そこにエロスを入れてみたというテーマ性を感じる点がエロゲのシナリオとして良き。
個人的にはホラー気味の薄暗い世界観も相まって楽しんで進められた作品だが、エロメインといっていい作品だろう。
物語の冒頭
物語は本作のヒロインであるアーデルハイト特務捜査官こと『ソフィア』がある建物の前にたどり着くところから始まる。その場所に派遣されたことに対し不満げな様子だ。
時刻は少しさかのぼる。ソフィアは上官より呼ばれ、『特殊犯罪者収容所に赴き、女性囚人行方不明事件の真相を探る』という任務を与えられた。
特殊犯罪者収容所こと『アイアン・プリズン』。
帝都郊外の山にあり、表向きは凶悪犯を隔離する場所だが、実質は余罪を調べたのちに処刑する場所であるという。
そのアイアン・プリズンの収容所の女性囚人が次々に一人ずつ行方不明になっているとのこと。
姿を消した際に悲鳴のようなものが聞こえたりしたことから脱獄ではない様子であったことがこの任務を与えられるにあたる背景のようだ。
ただソフィアからすると「それ、私が担当する必要、あります?」と不満気な様子。
ただの行方不明者の捜索ならば公安の仕事、つまり特務捜査官がやるまでもない仕事と考えているようだ。強気でいいね。
どうやら収容所の所長がソフィア特務捜査官のファンであり、ソフィアを指名しているとのこと。ソフィアは帝国中で『銀氷のソフィア』として有名のようだ。ちなみにアーデルハイト自身は真名である『ソフィア』を気軽に呼ばれることをかなり嫌がっている様子。
理由も理由なので断るように言うソフィアだが、上官曰く軍の上層部からの強い命令により、断れないようだ。そのためソフィアはしぶしぶ任務を受けることに。
そうして時間軸はアイアン・プリズンの前である現在へ。
ソフィアに遅れて二人の部下に対して「遅いぞ、お前たち」「まったく、だらしのない奴らだ」と名前すら呼ばない高圧的な態度を見せるソフィア。
収容所に入ったソフィアたちはアイアン・プリズンの所長を務める『マルドー』と出会う。
(貴様が囚人を管理できていれば私がこんな僻地まで来ることはなかったのだ)などとソフィアは心で悪態をつきつつ、客室への説明を受けることに。
そんな収容所で調査を続けていくと、のちに大量の触手が突如出現することに。
生存者を保護するために、そして事件の真相を知るために施設を探索するソフィア。
果たして彼女の運命は…
気高くて、軍人キャラらしくていいねぇ
ゲーム性:A⁻ 【面白さ:A⁻ 快適さ:A】
ゲーム性として、RPGとしての面白さがしっかりある。
まず剣技(HP消費)と魔法(MP消費)2種類のスキルがある。
戦略や難易度にもよるだろうが要所によって使い分けをすると活躍する。(たとえば沈黙の状態異常になると魔法が使えなくなったりするため)
またSP(スキルポイント)でスキルが習得できるスキルツリーシステムなのだが、SPは戦闘ごとに入手できる仕様のため、戦闘をするごとにたまるのが面白く感じる。
例えばボス戦前に『この技を覚えるためにもう一戦だけ戦おう』といった気持ちにさせられる。
ちなみに私はエフェクトそのものが好きだったりするので地味に技を覚えるのが好きだ。
他には探索者名簿で生存者を探すというちょっとしたクエスト感覚のようなものがあるのも地味にポイントか。
シナリオの進行状況などによっても一部NPCの行く末が変わってくるため、ゲームとしての面白みにつながっていた。
快適さについて
キーボード、マウス、パッドやその他での操作がやりやすい。
下記のように各種設定がついているし、戦闘などをしていてもマップ操作でも各種操作でやりやすい。しこるときにマウス、フットスイッチ、片手パッド、ペンタブ操作などになる人もいると思うが、そういう人でもばっちりだ。
特に快適さを配慮していると思えたのが、
QTEが決定ボタンだけでできること。
マウスなどその他操作でもQTEができるというのはエロゲとしていい。
あとは最近増えてきたツクールMZでのオートモードがやはりいい。
前作の『ヒロインズ・コード -Heroines’ Chord-』でも搭載されていたが、ボイスがあるうえにこのオートモードがあるのはやはりエロ的にかなり有能だ。使い勝手も申し分ない。
プレイ時間や難易度
難易度ノーマルでのクリアまでのプレイ時間は約3時間弱(伏字)。
クリア後回想開放あり。
ゲームとしてのボリュームは過去作単体ヒロインRPGである『祓魔少女シャルロット』などより若干少なめだが価格が安めなのでコスパとしては相応。
難易度としてはQTEにて【イージー、ノーマル、ハード】の難易度設定があり、しっかり体感難易度が変わる。私はノーマルとハードでクリア。ちなみに過去作に難易度変更はなかった。
個人的におすすめの難易度は過去作プレイ済で苦戦するのが好きな人なら『ハード』。わりとさくさく進めたいなら『ノーマル』QTEが嫌いなら『イージー』
ノーマルはしっかりゲーム性を味わえるし、ちょうどいい難易度。気持ち難しめの一般エロゲRPGの難易度といったところか。
『粘液状態』という敏捷性が大幅に下がるという状態異常もあいまってノーマルでも「敗北しそうかも…」という緊張感がでてくる。
今までは先手を取れていたのにこの状態になってしまったことでピンチになり、負けそうになるのがエロ面白かった。
ただ上記を含めてもしっかりプレイしたら一度も負けずにクリアできそうな難易度なので、不意の敗北エロやエロイベントを味わいたいという人にとっては難易度面で物足りない可能性もある。
反面、ハードはしっかりと難しくなる。
クリアまでに何回か敗けたり理不尽なエロを味わってしまうくらいの難易度ではないだろうか。
雑魚相手にも負けそうになるくらいには適度に難しい。
今作のハードは過去作の単ヒロインRPGの難易度に体感近い印象であり、過去作経験者ならばハードでもいいかも。なんならヒロピン系としてみれば適正難易度ですらある。
余談だがプレイして正直笑ってしまった部分は「念願の(クリア者向け余談。以下伏字)レアカード、”伝説の魔法少女アルフェリカ”を手に入れたぞ!」という部分だろう。
…その勢いと作者はサ〇シリーズが本当に好きなんだなと思いから普通に笑ってしまったw
〇ガシリーズ好きゆえの表れなのかも
技が覚えやすいんだよね
エロ:A【戦闘エロ:A⁻ 敗北エロ:A 】
エロとしては総じて全体的にはシリアスな陵辱だが、方向性的には快感系が多めなので陵辱好きならだいたいの方はいけるでしょう。
では戦闘エロや敗北エロについて書いていきます。
戦闘エロ
戦闘エロは触手などで拘束されるシーンが多く、
戦闘エロに関しては触手、異種系がほとんどといえる。
そのため触手系・拘束系エロが好きな人に特にいいだろう。
脱衣差分もしっかりあり、秘められしおっぱいや下着が姿を現す。
ただ戦闘エロで本番がない。(え、でもこの作者あきらかに本番好きだよね?(困惑))
「触手は拘束が本番みたいなものだろ!」という触手過激派の意見は理解できるが、それはそれとして挿入もしてほしい部分はおおいにある。
……だが本番がないことによって強化されている部分に気づいた。
そう、本番がないということはすなわち敗北エロで処女が散らされるということだ。
以下敗北エロにて後述。
ちなみに上記の戦闘エロ本番無しの理由から敗北エロというよりも純粋に戦闘エロでシコりきりたい人であれば『念動少女セーラースプレンダー』『祓魔少女シャルロット』などがおすすめだ。以下は過去記事。
No Futureさんのヒロイン大集合作品『ヒロインズ・コード』がもうすぐ出そうなのでそろそろ出演作のレビューをやりますか!!ってことで今回は『念動少女セーラースプレンダー』を書いていきます。 ヒロインズ・コードは10月下旬時点では[…]
凄まじく高い実用性でした。陵辱好きの気の強い系変身ヒロインが折れていく様が好きなら買いだと思います。 以前の記事で、キャラ紹介や体験版プレイ動画等、冒頭のストーリー等は詳しく書いております。 [sitecard s[…]
敗北エロ
敗北エロは雑魚敵、ボス戦ともにある。
敗北エロの流れとしては 雑魚敵戦闘→戦闘エロ→HP0による戦闘エロ∞ループ→敗北受け入れ→敗北エロ といった形が基本だ。
前述のように戦闘エロで本番がないというのは、
つまり敗北エロで処女を失うことになるということだ。
この処女の散りざまが戦うヒロイン好きとして実に良い仕様となっている。
強気な軍人ヒロインが少女のように処女を散らされ、犯されまくって少女のように絶望していく。
この『少女性』が素晴らしい!
だが…処女と少女感そのものはつながる!
冷静に戻って話を補足しよう。
犯され切った後のソフィアは今までの強気な態度が噓のよう。参考セリフは下記
「こわれる……わたしのからだ、こわれちゃう……やっ……ん゛っ……ぁ゛っ……ぎひっ……んお゛ぉぉっ」「だれか……たしゅけて……おねがい……たすけてえぇぇぇ……」
さっきまでの高圧的で強気なソフィアはどこへ行ったのか。もはや文が漢字ですらない。そう……ただの少女なのだ。犯され切った末にクラスチェンジしたのだ。
犯し切って絶望させた先にしか見えないのがまたいいんだよ。
諸君ならわかりそうだね。
その前の戦闘エロで敗北する際に
あっさり処女を失うケースが普通だった
戦うヒロインのなかでも『できる女』ランキング最上位が軍人捜査官系(私見)
そんな『できる女』が陵辱されて『普通の少女』のようになっていくギャップよ。
意外だった点
前述のように当初は『テンタクル・プリズン』というタイトルからして、触手オンリーか?と思った。(体験版範囲が触手異種ばかりだったのもある)
私は少しは触手が好きだとは思う(DLsiteで一番買っているジャンルは触手だった)が、『No Future』さんといえば対人エロが性癖に刺さることが多く、戦闘エロの仕様変更含め少なからず心配している部分はあった。
…違った。
魂のある熱量のこもった輪姦エロがあって実によくしこれたし、刺さった。
ちなみにノーマル以下だと条件的に遭遇しないかもしれない。(自分は遭遇しなかった)
正直そのためにハードを勧めたいところはある。不意を突かれて実によかった。
そもそも処女作である『魔法少女ノーブル・ローズ』からして、不意を突いた理不尽なエロが得意…というか好きなのであろう。素敵な性癖だ。
『魔法少女ノーブルローズ』が出演する『ヒロインズ・コード』がついに発売されるぞ…!!ってことで記事を書きました。 魔法少女に求めていたエロがここにある無限に陵辱される戦闘エロも実にエッチだ 製[…]
触手、異種エロ
上記のように輪姦要素もあるものの『テンタクル・プリズン』というタイトルにもあるように触手(異種)エロに関しても補足して掘り下げていこう。
個人的には『敗北エロでの触手(異種)系フェラ』のテキストバランスが良くて実にエロかった。シリアスな陵辱エロと実にマッチする。
No Futureさんはフェラをする際に苦しそうな声を出しつつ心情テキストを書いたり、時々開放するのが実にいい。具体的に一例をあげると下記のような感じだ。
まずフェラで口をふさがれそうで苦しそうにしている。
「むぐ……ぐ……う゛ぐっ……ん゛っ……ごぶっ……ぐじゅっ……むじゅっ……ぷじゅ……ん゛っ……じゅれぅ……」と苦しそうなのが特徴的だ。
個人的にはなぜか首絞めやら水責めされているヒロインが好きという性癖があり、興奮する。
そしてもてあそぶかのように口を開放する。
呼吸困難から解放されたソフィアはやめるように懇願するが…
しかし、その懇願はスライムなので当然スルー。
声にならない声をあげて再度フェラへ
そしてこのあとに心情ボイスがしっかり入る。
(これは……いつまで続く……?イかされすぎて、もう、どうなってるのか、分からない……!)
こういう心情ボイスが頻繁に入るのがとても評価の高い要因。
苦しい系フェラボイスも好きだが、ありすぎるとマンネリするのが世の常なので心情ボイスとのバランスがいい。
補足だが、そもそも触手(異種)系フェラ接吻エロには流派がある。
簡単に大別するとフェラしつつもそれなりにしゃべるリアリティ度外視エロければいいのよ系と、今作のように苦しくてしゃべれないリアリティ系だ。今作はシリアス陵辱なので、このリアリティあるボイスが実に映えた。
あとは触手はソフィアをもてあそんでくる。例えば性器にずぼずぼしていた触手をわざと抜いて、精液を溢れさせたりなど恥辱、屈辱的なことをしてくるのだ。
処女が貫かれるときなどに「触手ごとき」と言い放つソフィアに対する仕返しとして素晴らしい対応といえる。触手にだって誇りがあるんだよ。処女であがなえ。
イラストについて
イラストは『ベルム』(リンクはPixiv)さん。
『隷属調教 不良男子校の餌食になるエリート女子校生徒会』の時も担当していた。
もともとエロCGの絵が上手いと思ってはいたが、更に絵がうまくなっている印象だ。
まずそもそも軍人系の服を表現するために必須ともいえる服の質感が良い。
さらに特筆すると例えば透明なスライムや触手が上手い。スライムや触手越しに見える視野の屈折によるゆがみや膨張が表現されていたりする。
またほかにも周辺の触手の色の環境光や反射光などが表現されているCGもあり、総じて『ヒロインが今そこ目の前で陵辱されている』という臨場感がよかった。(僕はカメラになりたいとときに思う)
余談だが作中にはない描きおろしCGをみつけたので貼っておこう。自信満々さが実にいいCGで、いっぱい陵辱してほしくなる。
#テンタクル・プリズン 自信満々のソフィアさん。 – ベルムのイラスト – pixiv
ボイスについて
一部通常セリフにボイスあり。BGVあり。エロはフルボイス。
ヒロインのボイスは『天地遥』さん。陵辱エロゲ的には『シニシスタ SiNiSistar』が有名ですかね。
口がふさがれながらも喘ぐ様がエロ的に絶妙というイメージの声優さん。
強気さと誇りがわかるボイスとなっており、随所にある通常ボイスが凛々しくて実にいい。
セリフを含めて(この女、犯されてほしいわぁ)と思わされる絶妙なボイスをしている。
以下参考例、音声注意。「こんな任務さっさと終わらせてやる」「遅いぞ、お前たち(部下を名前ですら呼ばない)」
しかし諸君はおそらく戦うヒロインのプロだ。通常ボイスが凛々しくてもエロボイスがかん高くて微妙なんて常であり最も警戒すべき事態ということを当然戦うヒロイン好きなら知っているだろう。…というわけでエロボイスも参考に貼っておこう。
エロボイスの実例が下記。音声注意!
苦しい系、苦悦系、絶頂系などの演じ分けもできており、総じて演技力は高いという印象。
総括
軍人捜査官系の陵辱&敗北エロ好きなら買い。
ーー『できる女』軍人系捜査官が陵辱されてまるで無力な少女のようになっていくーー
こういうのが好きな紳士なら多分どんぴしゃ。
過去作よりちょっととんがっている分(戦闘エロで本番がないが、敗北エロの処女性と少女性が特化された)が人によりそうだけど、個人的にはそれはそれで刺さったし良かった作品。
ではでは!